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院長通信

2011年4月

院内処方と院外処方

 現在患者様がお薬を受け取られる方法には医療機関(病院)の投薬窓口から直接お薬を受け取られる院内処方と呼ばれる方法と、病院の窓口で処方箋を受け取りその処方箋を薬局に持って行き薬局でお薬を購入する院外処方と呼ばれる方法とがあります。
以前は殆どの医療機関が直接窓口でお薬をお渡しする院内処方を採用していましたが、国の誘導(院内処方を行う方が医療機関の負担が大きくなるように制度が変更されました)もあり現在では薬局でお薬を購入する院外処方が大部分になってきております。

 当院では患者様の御希望に応じて院内処方で直接お薬をお渡しする事も、院外処方箋を発行してかかりつけの薬局でお薬を購入していただく事も出来るようにしております。 当院が経営的には負担となる院内処方を続けている理由は院内処方の方が患者様の金銭的、時間的負担が少なくなるからです。

 院外処方の利点はかかりつけの薬局一か所で複数の医療機関から処方された全ての薬を購入する事により、薬の相互作用や効能の重複をチェックしてもらえる事です。 病気の種類によっては別の医療機関で処方された薬剤がマイナスの効果を示す場合もありますが、患者様の健康状態を把握し、患者様が服用している全ての薬を把握している薬剤師であればこのような処方に対し医療機関に注意して処方を変更させる事が出来ます。
信頼できるかかりつけの薬局と薬剤師とを見つけることは医療機関を選ぶことと同じくらい大切なことだと思います。 かかりつけの薬局をお持ちの患者様は出来るだけ院外処方を利用されるようお勧めいたします。
 医療機関の近所にある薬局(いわゆる門前薬局)で医療機関ごとにお薬を購入するのでは院外処方の利点を全く生かせないと思います。

 現在当院でお渡ししているお薬は全てが先発医薬品で後発医薬品(ジェネリック医薬品)は採用しておりません。 後発医薬品をご希望の患者様に対しては院外処方箋を発行する事により対応させていただいております。 後発医薬品に対する当院の考え方は来月詳しく述べさせていただきたいと思います。