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院長通信

2013年10月

インフルエンザ2013

 昨シーズンのインフルエンザはA型(A/H3N2)が多く見られ、若干のB型が見られる状態でした。 今年もすでにインフルエンザ感染が報告されていますが、これはB型でした。
当院では2013年度のインフルエンザ予防接種を10月15日より開始いたします(予約は10月1日より受け付けます)。

 インフルエンザワクチンは予防効果が出るまでに接種後約2週間かかるとされており、予防効果は約5カ月持続すると言われております。 インフルエンザは例年12月から1月にかけて流行しますので10月中旬から11月中旬までに接種するのが望ましいと思います。
ある程度免疫力のある大人は一回の接種でも効果を期待できますが、65歳以上の高齢者、13歳未満の小児は二回接種が必要とされています。 二回接種の場合は2週以上、出来れば3週以上の間隔を空けて接種するのが望ましいとされています。
以前はワクチンの供給量が不安定で御希望の時期に接種させていただけない年もありましたが、今シーズンはワクチンの製造も順調で量も十分あり、安定的に供給されるようです。

 当院でも十分な量のワクチンを確保する事が出来ましたので本年度の接種費用は接種当日に65歳未満の方につきましては一回目が2,500円、二回目が1,500円と昨シーズンより1回の接種で500円低く設定させていただきました。

 接種当日に65歳以上の方につきましては西宮市に在住されている方、および尼崎市、芦屋市、伊丹市、川西市、宝塚市三田市、猪名川町、丹波市にお住まいで、役所で予防接種依頼書を取得された方は1,000円となります(他府県にお住まいの方でも予防接種依頼書をお持ちいただければ1,000円のご負担となります)。 65歳以上の方も二回目の接種費用は1,500円となります。

 インフルエンザに対する予防接種は100%の予防効果を期待できる予防法ではありませんが、統計学的には感染の可能性を減らし、感染時の重症化を防げるとされております。 特に高齢者、小児についてはインフルエンザ感染を引き金に重症の肺炎等致命的な合併症を引き起こすことがありますので、予防接種を受けることをお勧めいたします。

 インフルエンザワクチン接種では百万人に数人程度の確率で後遺症を残す重篤な副作用が起こることが知られております。また接種直後に接種部位に発赤や腫脹が生じたり発熱をきたしたりすることも数パーセント起こります。予防接種を受けられる方はこれらの危険性を十分に理解したうえでワクチン接種を受けていただきたいと存じます。

 人混みでのマスクの着用、外出後のうがい、手洗い等によりインフルエンザ感染の可能性を少しでも低くしていただきたいと思います。また暖房を使用される時には十分な加湿をお願いいたします。
インフルエンザにかかった場合は48時間以内に抗ウイルス薬を使用する必要があります。38度以上の発熱、関節痛、筋肉痛、頭重感等の症状が現れましたらインフルエンザにかかった可能性があります。 早急に医療機関を受診され、検査を受けられる事をお勧めします。