兵庫県西宮市甲子園口 耳鼻咽喉科 レーザー手術 甲状腺腫瘍 花粉症 アレルギー

院長通信

2018年11月

花粉症対策について

 まもなくインフルエンザをはじめとする風邪症候群が猛威をふるう季節がやってきます。 皆様は予防接種を受けられましたでしょうか? 予防接種が効果を発揮するためには2〜3週間かかるとされていますので、予防接種を受けられる方は11月中には接種を済ませていただきたいと思います。 このように病気予防も行うタイミングが重要です。 毎年春に花粉症の症状で悩んでおられる方々にとっては今の季節は鼻症状もなく快適に過ごしておられると存じます。 症状がなくなってしまえば花粉症のことを忘れてしまわれる方もおられますが、来年春の花粉症を乗り越えるため対策をスタートさせるのは今月がタイムリミットとなります。

 花粉症対策としては舌下免疫療法、レーザー手術などが上げられますが、いずれの治療法も花粉飛散時期直前から飛散中は治療を開始することができませんので今月を逃すと来年夏以降まで上記の対策を行うことができなくなるためです。

 スギ花粉症の舌下免疫療法に使われる治療薬はこれまで水薬しかありませんでしたが今夏から錠剤も発売されました。 冷所保存が必要であった水薬と比べると容易に治療を行うことができるようになり、また小学生でも治療を受けられるようになりました。 当院で平成27年〜28年に舌下免疫療法を開始した5名の花粉症患者様全員から「治療前に比べると症状が軽くなり花粉症シーズンを楽に過ごせるようになった」との感想をいただいております。 この免疫療法では目の痒みも軽くなっております。 舌下免疫療法にかかる費用は3割負担の方で月に約二千円です。

 当院では開院以来200名を超えるアレルギー性鼻炎患者様に対しレーザー手術を行ってまいりましたが、レーザー手術を受けられた方の約20%は小学生で7歳以上なら治療可能です。 レーザー手術の最も良い適応は年中症状があり抗アレルギー剤を服用し続けなければいけないハウスダスト等による通年性アレルギー患者様ですが、症状の強いスギ花粉症患者様に対してもレーザー手術を行っております。 レーザー手術を受けられたスギ花粉症患者様の約80%から手術前よりも楽に花粉症シーズンを過ごせるようになったとの感想をいただいております。 当院のレーザー手術は週に一度の照射を5回続けて行うため、約一ヶ月の治療期間が必要です。 来年に向けて治療をお考えの方は今月中に治療を開始してください。 レーザー手術にかかる費用は3割負担の方で約一万円です。