兵庫県西宮市甲子園口 耳鼻咽喉科 レーザー手術 甲状腺腫瘍 花粉症 アレルギー

院長通信

2020年10月

2020年のインフルエンザ予防接種

 9月1日から待合室の混雑を防止するために時間帯予約を主とした予約方法に変更させていただきましたが皆様のご協力により順調に推移し、待合室での三蜜を防ぐことができております。 10月初旬には第二診察室が稼働できる予定です。 医院入り口での検温で発熱が認められた患者様や感染症疑いの患者様は待合室を経由することなく直接第二診察室に入室していただくことにより処置に来られた患者様と接触することなく診察を受けていただくことが可能となります。

 さて当院では10月2日(金曜日)よりインフルエンザ予防接種を開始いたします。 今年も昨年同様、予約制は採用せず希望時に接種させていただく事とします。 受付で予防接種を希望すると申し出ていただければ体調に異常がない限り当日に接種を行います。 ネット予約時に予防接種希望欄にチェックを入れていただければより短い待ち時間で接種を受けていただくことが可能です。 予防接種を希望される方には事前に問診表をお渡しいたしますので受付にお申し出ください。 ご自宅で記入いただいた問診表を持参いただければ待合室での滞在時間を少しでも減らすことができると存じます。

 インフルエンザに対する予防接種は100%の感染防止効果を期待できるわけではありませんが、インフルエンザ感染時に症状の重症化を防ぐ効果も期待できますので予防接種を受けておかれることをお勧めします。 特に今年は新型コロナウイルス(COVID-19)感染症の第三波が懸念されております。 新型コロナウイルス感染に対する予防策が未だ確立されていない現在、インフルエンザ感染を予防する手段を講じておくことは意義があると考えます。

 インフルエンザワクチンは予防効果が出るまでに接種後約2週間かかるとされており、予防効果の持続期間は約5カ月とされています。 インフルエンザは例年12月から翌年3月にかけて流行しますが、今年は新型コロナウイルス感染症との併発を防ぐためにも10月中に接種を行うことが望ましいと考えます。 特に13歳未満の小児は二回の接種が必要とされていますので、一回目を10月中に接種していただきたいと存じます。 二回目の接種を受ける場合は一回目から3週以上間隔を空けて接種するのが望ましいとされています。

 インフルエンザワクチン接種では百万人に数人程度の確率で後遺症を残す重篤な副作用が起こることが知られており、接種直後に接種部位に発赤や腫脹が生じたり発熱をきたしたりすることも数パーセントの確率で起こります。 予防接種を受けられる方はこれらの危険性を十分に理解したうえでワクチン接種を受けていただく事を希望します。

 インフルエンザの予防接種は健康保険の適応外で全額自己負担となります。 接種当日に65歳以上の方につきましては西宮市に在住されている方、および尼崎市、芦屋市、伊丹市、川西市、宝塚市、三田市、猪名川町にお住まいで居住地の役所で予防接種実施依頼書を取得された方は公費補助が受けられ、千五百円の負担で1回目の接種を受けていただけます。 公費補助のない65歳以上の方および65歳未満の方の初回接種は三千円をご負担いただきます。 当院で初回接種を受けられた方の二回目接種は年齢にかかわらず二千五百円のご負担となります。

 昨年と同じ量のワクチンは確保しておりますが、接種希望者が急増した場合ワクチンが足りなくなる可能性もございますので早めの接種をお勧めいたします。