兵庫県西宮市甲子園口 耳鼻咽喉科 レーザー手術 甲状腺腫瘍 花粉症 アレルギー

院長通信

2024年5月

乳幼児の鼻漏、鼻閉

 花粉症の季節もようやく終盤に差し掛かり、水洟やくしゃみを訴える方も少なくなってまいりました。 またインフルエンザウイルス感染症やコロナウイルス感染症もめっきり少なくなっており、週に一人感染者が見つかる程度です。 しかし油断は禁物ですので、発熱や咳で受診される場合は診察前にウイルス検査を受けていただいております。 受診時間を指定させていただきますので、発熱や咳で受診される方は受診前に受付まで御連絡下さいますようお願いいたします。

 先月は鼻の病気の話をさせていただきましたが、最近は副鼻腔炎に罹患される方が増えてきたように思われます。 副鼻腔炎は早期治療が大切な病気で、放置していますと粘膜病変が進行して鼻茸という組織が出現してきます。 このような状態まで放置すれば、外科的手術が必要となりますので鼻が詰まる、鼻がのどに流れるといった症状がある場合は速やかに耳鼻咽喉科を受診し、治療を受けてください。

 よく若いお母さま方から相談を受ける乳幼児の症状に鼻が詰まって夜寝苦しそうにしているという症状があります。 乳幼児の場合副鼻腔はほとんど発達しておらず、この症状は副鼻腔炎というより鼻炎と分類される病気です。 乳幼児は鼻腔内の分泌物を自分で取り除くことができませんので鼻漏が少しでも増えると鼻閉という症状に至ってしまいます。 当院では乳幼児に対しても積極的に鼻腔内の清掃を行っておりますので、鼻閉でお困りの方はご相談ください。

 また子供によっては咽頭扁桃(アデノイド)や口蓋扁桃の肥大が鼻閉の原因となることもしばしば認められます。 この場合は外科的治療が必要になる場合もあります。4〜5歳になってもいつも口が開いた状態で生活している子供さん、いびきが大きな子供さんの中には上記の扁桃肥大がしばしば認められます。 このような症状がご心配な方は一度耳鼻咽喉科を受診してください。