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院長通信

2011年10月

インフルエンザ第2報

 今年もインフルエンザ対策を考える季節がやってきました。1年前の院長通信で触れました様にインフルエンザに対する予防接種は100%の予防効果を期待できる予防法ではありませんが、統計学的には感染の可能性を減らし、感染時の重症化を防げるとされております。特にインフルエンザ感染時に重症化しやすい高齢者、小児には有効な予防法と考えられています。

 インフルエンザワクチン接種では百万人に数人程度の確率で重篤な副作用(ギランバレー症候群等)が起こるとされ、また接種後接種部位に発赤腫脹が生じたり発熱をきたしたりすることも百人に数人程度あります。予防接種を受けられる方はその危険性も十分に理解したうえでワクチン接種を受けていただく事になります。

 インフルエンザワクチンは予防効果が出るまでに接種後2〜3週間かかるとされており、予防効果は約半年です。 したがって10月中旬から11月末までに接種するのが最も効果的です。ある程度免疫力のある大人は一回の接種でも効果を期待できますが二回接種を行った方がより効果的です。13歳未満の小児は二回接種が必要です。二回接種の場合は2週以上、出来れば3週以上の間隔を空けて接種するのが望ましいとされています。

 今年から小児に対するワクチン接種の用量が国際的な基準に合致するように変更され、3歳以上であれば成人と同量のワクチンを接種することとなりました(昨年と同数の子供さんに接種を行うためにはより多くのワクチンが必要となりました)。一方で製造上のトラブルからワクチンの供給量が昨年度より減少する見通しとなっております。

 このようにインフルエンザワクチンの供給体制には一部不明確な部分もありますが、当院では平成23年10月中旬よりインフルエンザ予防接種を行うべく、10月1日より予約を受け付けることといたしました。予約をされた順に接種を行いますが、ワクチンの入荷状況によって接種日が決定されますので、何月何日に接種するかは改めて御相談させていただくことになります。

 インフルエンザの予防接種は健康保険の適応外で全額自己負担となります。当院での接種費用は一回目については一般の方が三千円、65歳以上の高齢者が千円です。二回目の接種を希望される方は二千円を追加負担していただきます。