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院長通信

2017年8月

「労働時間等見直しガイドライン」の活用

 皆様は「労働時間等見直しガイドライン」という文言をお聞きになったことがあるでしょうか? これは厚生労働省が策定したもので、事業主が労働者の健康と生活に配慮して適切な労働時間を設定するよう要求されております。 この中には「年次有給休暇の計画的付与制度の活用」という項目があり、計画的に年次休暇を取ることが勧められております。
 そこで当院でも今後年に数回の頻度で年次有給休暇の一斉付与を行わせていただく事といたしました。 これは職員全員が一斉に年次有給休暇を取得するもので、結果的にその日は臨時休診させていただく事になります。 来る10月10日の火曜日に第一回の年次有給休暇の一斉付与を行いますので平成29年10月10日は臨時休診させていただきます。
 皆様のご理解をお願い申し上げます。

 今年は手足口病が大流行しており、当院で治療中の患者様の中にもたくさんこの病気にかかられた方がおられます。 手足口病は咽頭結膜熱(プール熱)、ヘルパンギーナとともに夏に流行する代表的なウイルス感染症です。 手足口病はコクサッキーウイルス、エンテロウイルス等による感染症で手のひら、足の裏、口の中に赤い発疹が出現するのが特徴で、感染してから3〜5日後に、口の中、手のひら、足底や足背などに2〜3mmの水疱性発疹が出ます。 発熱しない場合も多く(半数以上の患者さんは熱が出ません)高熱を出すことはまずありません。 ほとんどの発病者は、数日間のうちに治る病気です。 しかし、まれですが、髄膜炎、小脳失調症、脳炎などの合併症を起こすことがありますので自然に治る病気だからと油断することはできません。 高熱が持続する場合は注意が必要です。

 手足口病は、くしゃみなどの際に出る飛沫によって感染する「飛沫感染」と、唾液や鼻水がついたおもちゃやタオルに触れることで感染する「接触感染」とが主な感染経路とされています。 予防としてはまず手洗いの励行です。うがいももちろん有効です。 罹ってしまった場合には水分補給を十分に行って脱水を防ぐとともに安静を保つことが必要です。 回復後も口(呼吸器)から1〜2週間、便から2〜4週間にわたってウイルスが排泄されますので注意が必要です。 高熱が持続する場合は細菌感染による上気道炎の合併や髄膜炎等の合併が疑われますので血液検査などで精査を行うことをお勧めします。