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院長通信

2023年10月

2023年のインフルエンザ予防接種

 今年もインフルエンザ予防接種の時期がやってまいりました。先月の院長通信でも述べさせていただきましたが「5類感染症」に変更された新型コロナウイルス感染症は依然として猛威をふるっており。当院でも週に20名前後の感染者が確認されております。加えて例年夏季には殆ど見られなくなるインフルエンザウイルス感染症も毎週数名確認されております。これまでは寒い時期に好発しておりましたインフルエンザウイルス感染症ですが、最近は少し傾向が変わってきたようです。当院ではまだ確認された例はありませんが、コロナウイルスとインフルエンザウイルスの同時感染例も報告されており、かなり重篤な症状を呈する例もあるようです。

 インフルエンザウイルス感染症はこれまでの経験によりワクチン接種により感染リスクを減少させ、症状の重症化を防ぐ効果があると認められておりますので、この時期にインフルエンザワクチン接種を受けられることをお勧めいたします。

 当院では10月2日(月曜日)よりインフルエンザ予防接種を開始いたします。今年も例年通り予約制は採用せず希望された時に接種させていただきますが、接種の翌日が休診日となるのを避けるため、原則月曜日、火曜日、金曜日に接種を行わせていただきます。受付でインフルエンザ予防接種を希望すると申し出ていただければ体調に異常がない限り当日に接種を行います。ネット予約時に予防接種希望欄にチェックを入れていただければより短い待ち時間で接種を受けていただくことが可能です。予防接種を希望される方には事前に問診表をお渡しいたしますので受付にお申し出ください。ご自宅で記入いただいた問診表を持参いただければ待合室での滞在時間を少しでも減らすことができると存じます。

 インフルエンザワクチンは予防効果が出るまでに接種後約2週間かかるとされており、予防効果の持続期間は約5カ月とされています。13歳未満の小児は二回の接種が必要とされていますので、一回目を10月中に接種していただきたいと存じます。二回目の接種を受ける場合は一回目から3週以上間隔を空けて接種するのが望ましいとされています。

 インフルエンザワクチン接種では百万人に数人程度の確率で後遺症を残す重篤な副作用が起こることが知られており、接種直後に接種部位に発赤や腫脹が生じたり発熱をきたしたりすることも数パーセントの確率で起こります。予防接種を受けられる方はこれらの危険性を十分に理解したうえでワクチン接種を受けてください。

 インフルエンザの予防接種は健康保険の適応外で全額自己負担となります。接種当日に65歳以上の方につきましては西宮市に在住されている方、および尼崎市、芦屋市、伊丹市、川西市、宝塚市、三田市、猪名川町にお住まいで居住地の役所で予防接種実施依頼書を取得された方は公費補助が受けられ、千五百円の負担で接種を受けていただけます。公費補助のない65歳以上の方および65歳未満の方の接種は三千円をご負担いただきます。今年から初回接種も二回目接種も同額のご負担となりますのでご注意ください。