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院長通信

2023年11月

現在の感染症発生状況

 本年9月の院長通信で述べさせていただきました通り8月下旬の時点では新型コロナウイルス感染症が猛威をふるっており、当院では週に20名前後の新型コロナウイルス感染者が確認されておりました。 しかし10月に入って新型コロナウイルス感染症は下火となり、10月中旬以降は週に数名の感染者が認められる状況です。 変わって猛威をふるい始めたのがA型インフルエンザウイルス感染症です。10月に入って毎週20名前後の患者様がA型インフルエンザウイルス感染症と診断されております。 これまでは12月以降の寒い時期に好発しておりましたインフルエンザウイルス感染症ですが、ここ数年はコロナウイルス感染症の影響か大きな流行は認められませんでした。 しかし現在の発症状況を見ますと今年はインルエンザウイルス感染症が大流行する恐れがあると思います。 また当院でもコロナウイルスとインフルエンザウイルスの同時感染例が確認されておりますので、この両ウイルスに対する警戒はますます怠れないと思います。 コロナウイルス感染症もインフルエンザウイルス感染症も一度かかったから再感染しないということはなく。 ウイルスのタイプが異なれば何回でも感染します。当院でも1年間に3回A型インフルエンザウイルスに感染した方がおられます。

 インフルエンザウイルス感染症はこれまでの経験によりワクチン接種により感染リスクを減少させ、症状の重症化を防ぐ効果があると認められておりますので、早期にインフルエンザワクチン接種を受けられることをお勧めいたします。 当院では現在インフルエンザワクチン接種を行っておりますが、接種の翌日が休診日となるのを避けるため、原則月曜日、火曜日、金曜日に限って接種を行っております。 予約は不要で、受付でインフルエンザ予防接種を希望すると申し出ていただければ体調に異常がない限り当日に接種を行います。 インフルエンザワクチンは予防効果が出るまでに接種後約2週間かかるとされており、予防効果の持続期間は約5カ月とされています。 13歳未満の小児は3週以上の間隔を空けて二回の接種が必要とされていますので、接種がまだの方はできるだけ早くインフルエンザワクチン接種を受けられることをお勧めします。

 発熱、咽頭痛などの風邪症状で受診される方は必ず受診前に受付まで電話でお知らせください。できるだけ待ち時間が生じないよう受診時間を指定させていただきます。 上記症状で直接ご来院された場合は長時間院外でお待ちいただく場合もございますので必ず連絡をお願いいたします。